Aztecのパブリックセールで6,100万ドル以上を調達、2026年2月にガバナンス投票でアンロック

プライバシー重視のイーサリアムL2「Aztec Network」は12月6日にトークン公開販売を完了し、Uniswap Labsと共同設計した新型「連続清算オークション（Continuous Clearing Auction, CCA）」プロトコルを採用しました。16,000名以上の参加者から19,400ETH超（約6,100万ドル）を調達しました。Aztecは、今回の資金調達がトークン発行の「インサイダー主導」から「コミュニティ優先」への大きな試みであり、プライバシー世界コンピュータのビジョン実現に向けた重要な一歩であることを強調しています。

Aztecが19,400ETHを調達、コミュニティ主導のトークン配分

Aztec Networkは12月2日から6日にかけて公開トークンセールを実施し、最終的に19,476ETHを調達、参加者数は16,000人に達しました。

チームの発表によると、今回の資金調達の約50%はコミュニティメンバー（テストネット参加者、初期ユーザー、エコシステム貢献者）から集められ、従来の大規模機関向け割当ではありませんでした。チームはこれを、従来型「インサイダー主導」のトークン発行文化に対抗する象徴的なブレークスルーと位置づけており、暗号業界の初期参加者がより多くの権利を持つべきだと述べています。

連続清算オークションCCA方式が初導入、公平な価格形成を実現

今回のセールはUniswap Labsと共同開発したCCA方式を初採用し、FDV3.5億ドルの最低価格からオークションが開始され、Aztecの過去の株式評価額から75%割引で購入可能でした。また、1人あたりの購入上限を240ETHに制限し、クジラによる過度の集中を防止しました。

Uniswap創設者のHayden Adamsも支持を表明し、「CCAはスナイピングやバンドル取引、時間差競争を防ぎ、公平に価格が発見される。人々は数日間にわたり様子を見ながら入札でき、より良い平均価格を得られる」と述べ、最終決済価格は最低価格より59%高かったとしています。

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トークンは2026年2月までロック、ガバナンス投票で解除可否を決定

公式発表によれば、現在参加者が購入したAZTECトークンは移転不可であり、少なくとも2026年2月11日までロックされます。その後、トークン保有者によるガバナンス投票でロック解除の是非を決定し、否決された場合は2026年11月まで段階的にリニアにアンロックされます。

20万枚超のAZTECトークンを割り当てられたユーザーは、ステーキングしてAztecバリデータとなり報酬を得ることも可能です。

今後TGE後、Uniswap V4で2.73億枚（総供給量の約2.6%）規模のAZTEC流動性プールが開設され、セカンダリーマーケットの基礎流動性を提供します。

a16z、Paradigm、Vitalikも支援：Aztecがプライバシー普及を加速

Aztecは2022年に1億ドルのシリーズB資金調達を完了し、a16z、Paradigm、イーサリアム共同創設者Vitalik Buterinが出資し、累計資金調達額は1.19億ドルを超えています。

同プロトコルは先月、プライバシー型L2「Ignition Chain」を開始し、現在165ノードが稼働、5.56億枚のAZTECがステーキングされています。ブロック生成は正常に行われていますが、一般取引は未開放です。チームは2026年初頭の本格ローンチを予定しています。

Aztec Network本番環境でIgnition Chain始動：プライバシー重視のイーサリアムLayer 2が正式ローンチ

この記事「Aztec公開販売で6,100万ドル超を調達、2026年2月ガバナンス投票でアンロック」が最初に掲載されたのは「鏈新聞 ABMedia」です。