MetaMaskがPolymarket予測市場をモバイルアプリに追加

MetaMaskは、Polymarketを中心とした新しい統合により、モバイルウォレットをより広範な取引ハブへと拡大しています。
概要

• MetaMaskは、独占的なPolymarket統合を通じて、モバイルアプリにネイティブな予測市場を追加しました。
• ユーザーは任意のEVMトークンで取引に資金を入れ、数秒で結果を決済し、MetaMaskリワードポイントを獲得できます。
• この動きにより、MetaMaskは分散型予測やオンチェーンイベント取引への大衆的なアクセスのゲートウェイとしての地位を確立します。

MetaMaskは、「MetaMask Prediction Markets」という新機能をリリースしました。これにより、ユーザーはモバイルアプリ内で実世界の出来事の結果を直接取引できるようになりました。

このアップデートは12月4日に発表され、Polymarket上に構築された専用の予測タブを導入。ウォレットがプラットフォームを切り替えることなく、オンチェーンベットのためのワンストップエントリーポイントとなります。

予測市場へのより迅速なアクセス

この新機能は、スピード、シンプルさ、モバイルでのアクセス性に重点を置いています。ユーザーはイーサリアム(ETH)やレイヤー2ネットワークなど、あらゆるEVM互換トークンでワンタップでポジションに資金を入れることができます。別途オンボーディングは不要で、ベットの決済も5秒以内に完了。スポーツ試合や政治討論など、ライブイベントにも最適です。

既にPolymarketに紐付いた資金がある場合、アプリが自動的に同期します。各取引ごとにMetaMaskリワードポイントが付与され、これは今年初めに開始されたウォレット全体のインセンティブプログラムと連動しています。

MetaMask Prediction Marketsがリリースされました。🔮

最速かつ最も簡単にオンチェーン予測ができる方法──@polymarketによって強化され、MetaMask Mobileにネイティブ搭載。

世界最大級の問いに、外出先でも、信頼できるウォレット内ですべて取引。🧵👇 pic.twitter.com/MklOXMUe1H

— MetaMask.eth 🦊 (@MetaMask) 2025年12月4日

予測は、スワップ、紹介、永久先物に続き、今後の特典の対象となるアクティビティに加わりました。ポイントは、MetaMaskが詳細を確定次第、想定されるMASKトークン割り当てとも連動します。

各取引には4%の一律手数料がかかり、MetaMaskとPolymarketで分配されます。Polymarketのゼロ手数料取引より高いものの、MetaMaskはこの固定レートを一般的なベッティングアプリのような予測可能な構造として打ち出しています。

Polymarketがネイティブ体験に

MetaMaskは、予測市場を組み込み機能として提供する初のセルフカストディ型ウォレットです。Polymarketのマーケットを1億4,000万以上のウォレットが利用するインターフェースに直接組み込むことで、両社はオンチェーン予測をはるかに多くのユーザーに届けることを目指しています。

リサーチグループは、予測市場ではユーザーが自身の資金を期待する結果に賭けるため、投票よりも信頼性の高い予測が生まれることが多いと指摘してきました。市場はスポーツや政治、暗号資産、カルチャーイベントまで多岐にわたります。

ユーザーはポジションの売買、リアルタイムでのオッズの確認、解決済みペイアウトの直接ウォレットへの受け取りが可能。すべてのアクティビティはセルフカストディで、MetaMaskのセキュリティスタックが鍵や権限を管理します。

この統合は、10月に予告されたパートナーシップに続くもので、MetaMaskがアプリ内取引へとシフトする流れの一環です。過去2か月間で、ウォレットはHyperliquid(HYPE)経由の永久先物を追加し、リワードプログラムを強化し、ネットワークを跨ぐ新たな資産移動方法もサポートしています。

11月には、PolymarketのオッズがGoogle検索やGoogleファイナンスに表示されるようになり、一般への認知度も一気に高まりました。