元Cash App幹部がビットコインに警鐘を鳴らす

2025-12-04 21:55:11

今週も暗号通貨は再び盛り上がりを見せているが、有力な発言者が冷や水を浴びせた。

元Block幹部マイク・ブロックからのビットコインへの警鐘

「ビットコインは失敗する。なぜならそれは嘘だからだ」と、ジャック・ドーシーのビットコイン企業Blockの元幹部、マイク・ブロックは書いている。彼のコメントは、暗号通貨が復調しつつあり、年末のラリーに向かう兆しを見せているこのタイミングで、SNS上で大きな騒動を引き起こした。

しかし、ブロックは単なる懐疑論者ではない。彼はインサイダー、あるいはかつてそうだった人物だ。業界の裏側を知っている。Blockでソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし、後にCash Appへと発展する人気送金アプリSquare Cashの開発に携わった。このアプリは最近、5800万人のユーザーがビットコインを保有せずとも支払いができる機能を導入し、話題となった。

(ブロックは月曜夜、ビットコインの未来について厳しい警告をXに投稿した / マイク・ブロック on X) カリフォルニア在住の彼は出世を重ね、最終的にはBlock内の開発者向け部門TBDのCEOとなった。しかし、その後何かが変わった。2024年11月にTBDが謎の閉鎖を迎えると、ブロックは企業での野心を捨て、11年に及ぶ会社でのキャリアに終止符を打った。

「自分が築き上げてきたものすべてから離れた」と彼は書く。「リクルーターからの電話は途絶え、プロとしてのチャンスも消えた。インサイダーとしての地位も、心地よい給料も、“システムの中で善をなしている良い人間”だと言い聞かせることもできなくなった。」

ブロックの主張の中心は、ビットコインが(今や、あるいは最初から)エリート層の道具になっているという点だ。秘密主義の「企業君主制」が、ロシア型の寡頭制を促進するためにビットコインを利用し、民主主義を脅かしているという。ビットコインコミュニティの多くはこの結果にイデオロギー的に反対していると彼は認めるが、彼らはそれを見て見ぬふりをし、「善意があるから大丈夫」と自己正当化してファシストに利用される“使い捨ての愚か者”になっていると指摘する。

「私もその使い捨ての愚か者の一人だった」とブロックは説明する。「善意や技術力が、自分を権威主義的な目的で同じツールを使う人々とは違う存在にしてくれると信じていた。」

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ブロックの主張には一理あるかもしれない。Custodia BankのCEO、ケイトリン・ロングなど他の有力幹部も、影のクジラが暗号通貨の価格操作をしていると非難している。機関投資家の資本がビットコインに流入し、ブラックロックのような企業は今や他社を凌駕するビットコイン保有者となった。世界最大級の資産運用会社であるバンガードやチャールズ・シュワブも、プラットフォームでのビットコイン対応を計画中だと認めている。これらの企業も、ブロックが典型的な寡頭制の象徴とするベンチャーキャピタリストのピーター・ティールと同様、「企業君主」なのは間違いない。「私はもはや自由と民主主義が両立するとは信じていない」とティールは2009年に書いている。

(ベンチャーキャピタリストのピーター・ティールはかつて「私はもはや自由と民主主義が両立するとは信じていない」と書いた / cato-unbound.org) ブロックの警鐘に耳を傾けるべきかどうかは依然として不明だ。しかし否定できないのは、ビットコインがニッチな実験から米企業界の寵児へと変貌したことだ。10月には$126K を記録し、11月には$80K まで急落し、現在は再び回復基調にある。結末がどうなるかは誰にもわからない。