またしてもクジラが動いた。水曜日だけで1.5億ドルを投じてイーサリアムを買い漁り、さらに「流通量の5%保有という目標に向けて着実に進む」と宣言した。

これは長期的な価値投資のように聞こえるが、よく考えてみよう——単一の存在がネットワークの5%の流通トークンを握ったとき、それはまだ分散型と言えるのだろうか？

**5%という魔法の数字**
この比率を侮ってはいけない。5%に到達するとは何を意味するのか？十分な投票権重み、エコシステムの提案の可否を左右する影響力、二次市場で波乱を起こすだけの力。少しずつ買い集めるのは、まるで茹でガエル。十分にトークンが集まったとき、市場の感情も重要な意思決定も、その「見えざる手」に操られるかもしれない。

**流動性の罠**
さらに厄介なのは、流通分のロックイン効果だ。彼が新たに買うたび、市場で自由に流通するイーサリアムは減っていく。表向きは「エコシステムの発展を長期的に期待している」と言いながら、実際にはいつでも放流できるダムを建設しているようなもの——上げたければ上げる、下げたければ下げる。

機関が保有目標を公言することは、本質的にはその力を誇示することだ。市場に自分の存在を慣れさせ、自分の力を慣れさせ……支配される感覚を慣れさせること。

分散型という理想は美しいが、現実のトークン分布はいつも儚い。