12月の貴金属市場は、従来の安全資産としての地位を失いつつある。銀は歴史的な価格水準を次々と突破し、わずか数週間で40ドルから64.28ドルへと急騰した。この異常な上昇の背後には、単なる需給ファンダメンタルズの改善ではなく、金融システム全体の構造的な脆さが隠れている。銀は枯渇しないという楽観的な見方と現実のズレが、市場に潜在的な危機をもたらしている。
銀価が騰貴し続ける理由
表面的には、銀の上昇は理にかなっている。連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が、貴金属全体を牽引した。ボラティリティの高い商品である銀は、金よりも敏感に反応し、年初来で110%近い上昇率を記録した。これは金の