この業界で、一夜にして巨額の富を得る神話なんて本当に存在しません。8年間トレードを続けてきて、最初の少額資金から今は安定して利益を出せるようになりましたが、その間にロスカット、損切り、機会損失など、払うべき授業料は一つも逃さず経験してきました。最近も多くの人が値上がりを追って高値掴みしたり、パニック売りしたりしているのを見かけます。そこで、実戦から掴んだいくつかの観察ポイントをシェアしたいと思います。これらはすべて実際にお金を使って得た教訓です。

まず、多くの人が見落としがちなチャートシグナル——「急騰緩落」の裏側について話します。

「急騰緩落」とは何か？それは、価格が短時間で急激に上昇し（例えば15分で7%以上上昇）、その後すぐに大きく下落するのではなく、じわじわと小さな下落が続くような動きです。まるで歯磨き粉を絞り出すような感じです。このような動きは、下落を示しているのではなく、主に大口投資家がコインを集めているサインであることが多いです。

なぜそう言えるのでしょうか？本当に売り抜ける場合は、反応する時間を与えません。急騰後すぐに大きく下落するのが特徴で、個人投資家は気づかないうちに高値掴みさせられてしまいます。しかし、上昇後にゆっくりと下落し、出来高も大きく増えない場合は、主に大口が時間をかけて細かく振るい落とすことで、弱気筋や握力の弱い人たちを市場から追い出しているのです。

6月初めにも典型的な例がありました。ある主要コインが15分で8%上昇し、その後2日間は小さな陰線でじわじわ下げ、たくさんの人が下落と思って慌てて損切りしました。結果、3日目に新高値を一気に突破し、早めに売った人はその後の上昇を指をくわえて見ているしかありませんでした。

だから、判断のカギは「急騰後の下落速度と出来高の変化」にあります。じわじわ下落＋出来高減少＝振るい落としが多い、急落＋出来高増加＝売り抜けの可能性大。このポイントを理解していれば、少なくとも振るい落としの段階で降ろされることを回避できます。

もちろん、市場に100%の法則はありませんが、観察と検証を重ねれば勝率は確実に上がります。