この市場で8年間やってきて、最大の収穫はどれだけ稼いだかではなく、「どうやって生き残るか」を学んだことだ。

最初は10万Uを持って参入したが、その頃はポジション管理なんて全く知らなかった。MEMEコインが上がると飛びつき、下がっても損切りせずに耐え続け、結果として口座は10万から3万まで減ってしまい、70%も損した。その時期は本当に辞めようかと思ったけど、どうしても諦めきれなかった。

個人投資家なら誰でもこんな暗黒の時期を経験するものだろう。その後、少しずつ試行錯誤しながら、大儲けの秘訣はないものの、少なくとも大きな落とし穴は避けられるようになった。

一番致命的なミスは、実は人間の本能に逆らうこと――損しても意地を張り、利益が出るとすぐに焦ることだ。

自分も昔はそうだった。ETHで15%の損失が出たときは損切りできず、「もう少し待てば」と思っていたら、どんどん深みにはまり、最終的に40%の損失でやっと諦めて撤退した。一方で、8%の利益が出たときはすぐに利確してしまい、その後20%も上がるのをただ見ているだけだった。

その後、ルールを逆にしてみた。利益が10%出たら半分売り、損失が5%になったら即座に損切り。たったこれだけで、無数の大きな損失を回避できた。

去年、SOLが230Uの新高値に達したときは出来高が明らかに減っていたが、慌てて売らなかった。なぜなら、出来高が減りながら上昇する場合、まだ上昇余地があることが多いからだ。その後、実際にさらに35%上がった。BTCが20日移動平均線を突破した後、一度押し戻され、出来高が以前の3分の1まで減った時は「これは振るい落としだ」と判断し、小さなポジションでエントリー。5日後に12%の利益を得た。

もう一つの教訓は「欲張らず、集中する」こと。今はBTC、ETH、SOLの3つの主要銘柄だけを見ている。集中することでリズムをつかめる。

デイトレードにもコツがある。急落のときは慌てない。去年、ETHが1日で8%急落したときは、計画通りに少し買い増し、翌日に6%反発したところでしっかり利確できた。終値間際の急騰には警戒が必要。ADAが終盤に7%急騰したときには追いかけず、翌日は9%急落して難を逃れた。

これらのパターンは何度やっても通用する。「出来高減の上昇はさらに上がる」「出来高増でも上がらなければすぐに逃げる」「急騰すれば必ず調整が来る」。

もっと大切なのはメンタル管理だ。去年、口座が5万U増えたときは、すぐに取引をやめて1週間休んだ。なぜなら、浮かれてしまうと無謀な取引をしがちだから。先月、2回連続で損失を出したときも、焦って取り返そうとせず、数日間じっくり振り返った。その後、5回連続で勝って、損失をすべて取り戻せた。

この市場に8年いて、やっと分かったことがある。「生き残ること」は「一夜にして大金持ちになること」よりもずっと大事だ。

複雑なテクニカル指標は必要ない。「利確・損切り」「厳選」「メンタル管理」この3つだけ守れば、たとえ利益が遅くても、この市場で長く生き残れる。

今、私の口座は15万Uに戻った。頼りにしているのは、見た目は地味なこのやり方だ。

この市場で生き残り、さらに稼げるのは、現実を直視し、自分のミスを認めて修正できる人だけだ。

あなたは準備できていますか？