今週はZamaのConcrete SDKをいじってみたんですが、正直言って、オンチェーンのプライバシーへのアプローチが根本から変わりました。

ローカルでFHEVM環境を立ち上げて、いくつかのSolidity変数を暗号化型としてタグ付けし、プライベートな残高チェックや利回り計算を実行しました。驚くべきことに、ブロックチェーンは生データに一切触れていません。すべてがエンドツーエンドで暗号化されたままでした。

一番驚いたのは技術そのものではなく、ワークフローがとても自然だったことです。大きな学習コストもなく、見慣れないパターンに悩まされることもありません。普段どおりにコントラクトを書き、必要なところに暗号化を加えるだけで、重たい暗号処理はSDKがすべてやってくれます。

これは、ホモモルフィック暗号をホワイトペーパーの概念止まりではなく、実際に開発者が使えるものにしてくれるツールだと感じました。