株式投資を経験してから仮想通貨に手を出すと、その感覚はまるで図書館から突然ロックコンサートに飛び込んだようなものだ。

伝統的な金融のやり方は、はっきり言えば「組織化されたゲーム」——
証券会社があなたのすべての取引を監視し、値幅制限が想像力を縛り、取引時間も厳格（A株は午後3時で終了、米国株もせいぜい6時間半）。さらに重要なのは、個人投資家は常に機関投資家より一歩遅れ、彼らが事前にポジションを取ってからニュースが流れる。市場全体はGDPデータ、中央銀行の政策、決算シーズンに合わせて動き、安定はしているが刺激は…天運次第。

暗号資産市場はまったく別の生き物だ——
深夜3時に買いを入れたくなってもOK、取引所は眠らない。資金移動に国境はなく、USDTをアジアのウォレットからヨーロッパのアカウントまで数分で送金可能。極めつけは、オンチェーンデータが完全に透明で、クジラがどれだけコインを動かしたか、どのプロジェクトがこっそり売り抜けているか、ブロックチェーンエクスプローラーで一目瞭然。相場について言えば、データよりストーリーが効く——今日はイーロン・マスクがツイートすれば、明日はとあるミームコインがいきなり10倍。

一方は信号機のある交差点、もう一方は制限速度なしの高速道路。堅実に年金を積み立てるか、全財産を賭けて一発逆転を狙うか——その答えは、実はもうすでに決まっている。