この引用が流れているのを見かけて、なんだか心に刺さった：「もう思索家や知識人はいない。今あるのはミームだけだ。」

よく考えてみると、なかなか衝撃的だ。今やアイデアの広がり方は、長文のエッセイや哲学的な議論を通じてではなく、犬のJPEG画像や、何故か全ての感情を表現してしまう4語のフレーズを通して起こる。

クリプトTwitterを見てみてほしい。マーケット分析？そんなのいらない、「wagmi」や「gm」と投稿すれば、みんながどんな雰囲気なのか即座に分かる。ブル相場到来？誰かがレーザーアイ編集の画像を投稿する。ベア相場の落ち込み？泣いているwojakがすべてを物語る。

必ずしも悪いことではない—ミームはアイデアを素早く拡散するのに驚くほど効率的だ。究極の圧縮コミュニケーションとも言える。でも、複雑な思考がバイラル画像に平坦化され、0.3秒でスクロールしながら消費されていくことには、どこか不安を感じる。

もしかしたら、これが文化の進化というものなのかもしれない。あるいは、私たちは気づかないうちに深みをスピードと引き換えにしているのかもしれない。どちらにせよ、ミームは次々と生まれ続け、私たちはリポスト一つで現実を形作り直しているのだ。