凌晨のあの下落、不可解だった？もうFRBの利下げばかりに目を奪われるのはやめよう。本当の引き金は太平洋の向こう側——日本銀行が本気で動こうとしている。

要するに、グローバルな資金の蛇口が締められようとしているというロジックだ。

この十数年はどうだったか？日本の金利は地を這い、機関投資家は狂ったように円を借り（コストはほぼゼロ）、それをドルに換えて買い漁ってきた——米国債、ハイテク株、暗号資産、何でも買いまくり。この「円キャリートレード」こそ、各種資産価格を押し上げてきた“見えざる手”だ。

だが今、その構図が一変しようとしている：日本が利上げに動く。借入コストが上がれば、ゲームのルールは根底から崩れる。レバレッジ投資家たちはパニック的にポジションを解消し始める——まず米国債を売って円に戻し、そして一気に撤退。

すべての不可解な値動きが、これでつながる：

**なぜ債券市場が崩れたのか？**
利下げ期待があるのに長期金利が急騰？最大の買い手（日本マネー）が逃げているからだ！売りが殺到し、債券価格は暴落、利回りは当然急騰。これはFRBとは無関係、完全に流動性の収縮が原因だ。

**なぜ米国株はバラバラな動きなのか？**
ダウやナスダックはかろうじて持ちこたえ、ラッセル2000の中小型株は大きく下落？撤退資金は段階的に抜けていく。まず流動性の高いブルーチップ株から資金が引き、資金調達に依存する中小型株が真っ先に切り捨てられる。リスク許容度が目に見えて崩壊している。

**なぜビットコインだけが一人勝ちできるのか？**
ビットコインは世界流動性の増幅器であり、センチメントのバロメーター。かつては資金供給で急騰したが、今や流動性が締まれば、国際的なホットマネーが真っ先に手放すのがこれ。来週のアジア時間は特に要注意——キャリートレード資金の撤退のタイミングは誰にも読めない。

まとめると：2024年最大のリスクはFRBがハト派かタカ派かではなく、「灰色のサイ」日本がついに暴れ出したこと。過去10年の心地よい安いマネーの波は、いままさに引こうとしている。

潮が引いて初めて、誰が裸かが分かる。
流動性が逆回転し始めた初期は、すべての資産がより激しく変動する。財布の紐を締め、無駄な動きを控え、市場が再び均衡を見つけるのを待とう。