安全監査を通過したDeFiプロジェクトは、本当に安全なのか？

湖北省雲夢県で最近、非常に奇妙な事件の判決が下されました。何某のチームは分散型取引プラットフォームを開発し、安全監査報告書を取得した後、こっそりと「バックドア」のある別のコードを入れ替えてリリースしました。

やり口は非常に悪質です。プラットフォームは外部に対して「コインを預けて利息を得る」と宣伝し、さらにプラットフォームトークン「Dコイン」を発行し、入金・出金・貸出・返済のサービスを提供していました。ユーザーはコインを預け、定期的に収益を得ているように見え、一見正常に見えました。

しかし、実際には何某らはバックドアを使ってデータを操作し、価値のない「Dコイン」でユーザーが担保にした本物のコインを密かに持ち去っていました。わずか2ヶ月で、103人、7776万元が消えました。

被害者の童さん自身も業界関係者で、ブロックチェーン関連の仕事をしていました。2020年9月、友人の勧めでこのプロジェクトを知り、仕組みがしっかりしていると感じ、すぐに100万元を投資しました。11月19日、プラットフォームは「Dコイン担保」の名目で、彼のアカウント内のコインを全て引き出し、価値がゼロのエアコインだけが残されました。

今年3月、一審判決が下されました。何某ら4人に対し、13年から3年の懲役、罰金は30万元から2万元。それに対し何某は控訴しましたが、二審でも原判決が維持されました。

この事件は私たちに次のことを教えてくれます。監査報告書は「あるバージョン」のコードに問題がないことを証明するだけで、リリース後にこっそり入れ替えられていないかどうかは誰にも分かりません。DeFiの「分散化」がただの名目で、バックエンドが依然としてブラックボックスであれば、従来の詐欺と何も変わりません。投資の前にはプロジェクトチームの背景もよく調べ、PPTや監査印だけを見て判断しないようにしましょう。